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ライターから単価交渉をすることについて発注側の視点で感じること

投稿日:2018年5月8日 更新日:

ライター側が単価交渉するのってNG?

単価交渉の答えは条件次第

ライターから単価交渉をして良いの?」という疑問は、一度はライターの方が抱くものでしょう。「とりあえずまずは単価交渉!」という積極的な考え方の方もいます。

私も以前ライターとしてのみ活動していた頃は「適正な価格を伝えることは必須」と考えていましたが、発注側の立場につくようになってからは「必ずしもそうとは限らない」と感じています。

もちろん、記事執筆にかかる時間と単価の相場が見合っていない場合は伝える必要があると思います。しかし、その案件自体とあなたの相性や能力が合っていないという可能性もあります

したがって、単価交渉するかどうかはいくつかの条件に応じて一度検討したほうが良いでしょう。

決断のポイントは「関係性」「実績」「交渉の余地」

単価交渉をするかどうかを判断するとき、もっとも重要なのは発注者との関係性です。たとえば、初めてのやりとりで、かつ実績も見せていない状態から「文字/記事単価○円から」という条件を指定する方は、発注者の視点を理解できていないと思います。

基本的に単価は予算に応じて決まるものなので、発注者から条件を提示し、それがライターご自身の最低条件に見合わないのなら断れば良いだけです。単価交渉は、あくまである程度積み重ねた関係性のもと、実績を武器におこなうものだと考えています。

さらに、交渉の余地があるかどうかも観察しましょう。たとえば、予算がすでに決まっている年間契約の案件に「今から単価を上げてください」と頼んだところで、魔法でも使えない限り財布の大きさは変わりません

あるいは、発注者が繁忙なタイミングで交渉をすると、通る交渉も通らない可能性があります。タイミングや条件に応じて、交渉の余地は変動することを忘れないようにしましょう。

発注側の視点から嬉しいライターの単価交渉術

①お互いの信頼関係が構築できてから交渉をしてくれること

信頼関係については、仕事に限らず人間同士の付き合いとして「お互い議論を共にできる」関係になっているかどうかが大切だと思っています。

なんらかの形でお互い「こういう人間なのだな」ということがある程度理解できていて、それを元に話し合いをできることが重要です。

なぜなら、単価交渉というお話が出た時点で、発注側も考えるからです。今、このライターさんはどんな思いでこの話を切り出したのだろう?と。

どんなふうに伝えればライターさんに嫌な思いをさせないか、現状どのような形でその交渉に応えることができるだろうか、と必死で判断します。こうした繊細なやりとりができる状態になっていることが大切かな、と思います。

②プロジェクト全体の流れを汲んだタイミングで伝えてくれること

先ほども述べましたが、本当は単価交渉に応じたいけれど、発注側の都合上どうしてもできないという状態もあります。予算の限界で頑張っている、すでに予算枠が決定してしまっている、次の大きな案件のために今は低単価でやる必要がある、などその時々の条件があるものです。

こうした全体の流れは、そこまで難しい洞察をせずとも自然に伝わってくるはずです。

もし不明瞭な点があれば、それとなく発注者や担当者にヒアリングしてみても良いでしょう。

③最適解を妥協案を準備してくれていること

実際に単価交渉された際に、「結果としてどんな状況が望ましいのか」を端的に述べてくださったほうが、発注側もジャッジしやすいと思います。

「なんとなく安い」ではなく、「○○という理由があるので、○○円にしてほしい」と明確に述べていただけることが大切です。

また、単価交渉が通らなかった場合、ほかの条件での妥協案も準備しておくと良いでしょう。

単価交渉が通らなかったとき「じゃあやめてやる」と案件を断るのは良いですが、発言の仕方によっては関係性という大切な見えない資源を失う可能性もありますのでご注意ください。

発注側の視点で感じる「単価交渉」の穴

単価“交渉”ということを忘れがち

単価交渉はあくまで“交渉”であって、結果はお互いの話しあいにゆだねられています。「金額が変動する」ことを前提として話しかけるのではなく、「変動する可能性はあるの?」と確認することが単価交渉の目的です。

webライティングという業務が安く発注されがちであることから、攻め手の一種のように単価交渉について受け取る方もいるようですが、「単価上げろ!」というコールを一方的に伝えることは単価交渉ではない、ということを念頭に置いておきましょう。

自身の価値について見誤っている可能性

一概には言えませんが、優秀なライターさんほど単価交渉をしません。何故なら、精度の高い記事をスピーディに書けて、なおかつ信頼できるクライアントの仕事を選ぶ余地があるわけですから、もともと単価交渉などする必要のない案件だけに囲まれているからです。

単価が安くても将来につながる案件を選んでいたり、1件高単価の継続案件を持つことで他は単価を気にせず受けるというスタイルをとったり、さまざまなライターさんを見受けます。

ですので、「単価交渉が必要だ」と感じている時点で、もしかすると執筆スピードが一般より遅いのかもしれません。

あるいは、修正に時間がかかりすぎる品質に問題があるかも。そもそも交渉をするくらいなら、元からその案件を受ける必要があったのでしょうか?そんな疑問を一度、自身に対して問いかけてみてはいかがでしょうか。

適切な流れとタイミングで双方が気持ち良い単価交渉をしよう

ライターから単価交渉を切り出すことは、決して悪いことではありません。ただ、必ずしもどんな案件にも単価交渉をすれば良いというわけではない、ということも今回の記事ではご紹介しました。

発注者側と受注者側、お互いが気持ちよく仕事をするために、労働時間や業務ストレスと見合った単価を、自分自身が事前に理解することがもっとも大切です。

また、そのために必要な信頼関係の構築、タイミングの配慮などを心がけ、交渉をスムーズに進められるよう準備をすると良いでしょう。

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