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普段は出会わない言葉の扉を開けるおすすめの本5選

投稿日:2018年1月18日 更新日:

本、読んでいますか?

Photo by Aziz Acharki on Unsplash

こんにちは、雪樹(@yuki62533)です。

本、読んでいますか?

雪樹は本が大好きで大の読書の虫…なのですが、実は最近本を読んでいません。

最近買った本は「記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集」…ライターとして勉強しようという心意気が伺えます。

でも読書という読書、していないんですよね。

忙しいから?本屋に行く予定がないから?

ううん…なんだか、呼ばれていない。

そう、そういう時期ってあります。

でもそういう時こそ、全く自分と関係のない領域の本を見ると「ビビッ」と心が反応することがあります。

雪樹もそんな本と出会おうと思いつつ、今回は皆さんにとって「ビビッ」と来るかもしれないオススメの本をご紹介します。

テーマは「普段は出会わない言葉の扉を開ける」。

宿木屋に来てくださっている方は、多くの場合「言葉」がお好きな方だと思います。

そんなあなたに、おすすめの5冊です。

①恋愛 L'amour

恋愛 L'amour

アンドレ・ブルトン/ポール・エリュアール著
宇野亜喜良の挿入画が美しい、詩集のような一冊。

恋愛 L'amour」は、フランス版48手を美しく訳した詩集のような一冊です。

48手って何?という野暮な質問にはここではあえてお応えしません。

ただ、この本を読んで思うことは「男女の交わりってなんて美しくて叙情的なのかしら」ということ。

『真夜中すぎ』、『鐘の洗礼』、『割れた鏡』。

これらはすべて、この本の中に登場する交わりの種類です。

どんな交わりかは、本の中を読んでのお楽しみです。

言葉の想像力がふくらみ、こんな風に遊戯のごとく行為を楽しめることって素敵だなと感じられます。

そしてなんといってもこの本の魅力は、宇野亜喜良氏による美しい挿入画

それぞれの言葉から連想される姿を、生々しくではなく、幻想的に描いています。

あらゆる言葉のチョイスが線になって動き出すような鮮やかなイラストは、見事の一言です。

宇野氏の絵が好きな方にもおすすめの一冊です。

②翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

エラ・フランシス・サンダース著、前田まゆみ訳
世界中の文化を映し出した言葉を厳選した一冊。

世界中の言葉の中で、ほかの言語では「翻訳できない」言葉を集めた一冊です。

翻訳できないとはどういうことか?

それは、その国でしか使うことのない言葉ということです。

つまり、その国独自の文化を反映している、その国の歴史や人々の想いが詰まった言葉とも言えますね。

そんな言葉たちを見ていると、「こんな言葉が生まれるなら、きっとこういう国なんだな」という想像が膨らみます。

この本を読んでいるだけで、心の内側で世界旅行をしているような温かい気持ちに包まれます。

たとえば、ノルウェーの言葉では「FORELSKET」という「語れないほど幸福な恋におちている」状態を指す言葉があります。

こんな言葉があるなんて、よほど多くの方が語れないほどに幸福な恋を実感しているということでしょう。

それって、とっても幸せなことだと思う。

こんな言葉たちを眺めながらその国の人たちを想う時間もまた、最高に幸せです。

③文体練習

文体練習 (レーモン・クノー・コレクション7)

レーモン・クノー著、松島征訳
文体の限界に挑む!言葉の想像力と表現力を存分に楽しめる一冊。

言葉の表現力、どこが限界だと思いますか?

たとえば、ある一つの文章をあらゆる表現方法で別の文章に変換したとしたら、何種類くらいできるでしょうか。

あなたの場合何種類か想像してから、次の文章を読んでください。

 

レーモン・クノーは、99種まで文体を変えてみせます。

その全てのパターンが読めるのがこちらの「文体練習」です。

この本はエチュードであり、同時に私たちの言葉への思い込みを崩してくれる一冊です。

とりわけ面白いのは、五感ごとに一つの文章を変えていく練習方法。

バスに乗ることは、触覚に変換するとこんなにも豊かで奇妙な光景を生み出すのですね。

小説を書く方や言葉で創作をする方には、きっと刺激的な一冊となることでしょう。

④悲しみの秘義

若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義

若松英輔著。
美しい日本語と出会う瞬間をくれる、珠玉のエッセイ集。

美しい言葉を読んだ。

ただその純粋な感動で、涙が出ます

エッセイというものの定義がいまいちよくわからなかったのですが、この本を読んで「これがエッセイだ」と感じました。

ひとつひとつの言葉は飾られておらず、ゆえに重みを持って読者の心の中に深く深く入り込みます。

作内で取り上げられる詩などもまた若松氏の心を映すもので、なんだかとてつもなく美しい生き物に触れてしまったような繊細さがあります。

ちなみに雪樹がエッセイ集でポストイットを貼ったのはこの本が初めてです。

ポストイットを貼った箇所は、特に私の心が求めていた言葉が書いてあったページです。

悲しい時、心が沈んだ時にいつも読み返しています。

一節は諳んじるほどに

人生のお供となる言葉を下さった若松氏に感謝します。

⑤透明な沈黙

透明な沈黙

冨田伊織(写真)、鬼界彰夫訳
ウィトゲンシュタインの言葉と冨田伊織の透明標本のコラボレーション。

哲学者の言葉って、「難しそう」とか「偉そう」とか思われることが多いようですね。

でも本当は、哲学者の皆様はとっても繊細で、本当に素直で、自分というものについて突き詰めて考えることをやめられなかった方々だと思います。

ウィトゲンシュタインは、特に人の弱さやもろさと向き合っていると感じることが多くて、雪樹は好きです。

そんなウィトゲンシュタインの言葉と、冨田伊織氏の美しい透明標本の写真がコラボレーションした一冊がこちらです。

どこかで共感できる、人らしさがにじみ出る言葉の数々。

透明標本たちから沸き立つ生き物の愚直さが、そんな言葉に寄り添います。

一生懸命に生きる人の祈りのような、迷いのような。

そんな言葉が、突き詰めて透明になったらこんな風だろう。

そんなことを考えながら読み進めていくと、どこか自分のモヤモヤした心がスッキリしていきます。

時には、何の脈絡もなく惚れた本を読もう

以上、雪樹がおすすめする「普段は出会わない言葉の扉を開ける」5冊でした。

これらの本はどれも、雪樹が「うわあ、なんて素敵!!」と脈絡なく惚れ込んで買ってしまった本です。

買った時期はそれぞれですが、今も大切に本棚に閉まってあります。

そして、この記事を読むために取り出し、「やっぱり素敵だなあ」とニヤニヤしています。

これを読んだ方々が、ふとした瞬間本に惚れられますように。

そしてほっと一息、読書を楽しめますように

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