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ライター交流会のために札幌から福岡へ行った話

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ライター交流会について消極的だった私

11月17日、福岡にて開催されたライター交流会に参加してきました。イベント詳細については下記をご覧ください。

福岡 #ライター交流会 vol.2「いちライターからステップアップの道。編プロ、チーム請け、法人?」 on EventOn

紙媒体やWebメディアに携わるフリーランスや媒体関係者がつどい、日々抱えている疑問の解決や、仲間を作るための交流イベントです

そもそも札幌と東京の2拠点生活をしている私が、どうして福岡に?という点を振り返ります。正直なことを言えば、私は『ライター交流会』というイベントに対して消極的でした。理由はいくつかあります。

  • 交流会なんて参加しなくたって、会いたい人には会うからいいもん。
  • 意味もなく人と会っても、そこから何かが生まれる可能性は低い気がする。
  • たくさんの人と会うと疲れるから面倒だなあ。

フリーランスのライターという職業を始めて、確かに横のつながりはとても大切だと思いつつも、私はどうもそういう交流を意図的に作る場が苦手だったのです。ただ、今回福岡で行われるライター交流会はそんな私を動かしてくれるいくつかの要因がありました。

まず、テーマが「チームランスや法人化」に関わるものだったこと。何の目的もなしに交流会に参加する意欲はわかなかったのですが、今回のテーマは普段考えていることのヒントになりそうでした。

そして、主催者の赤坂さんやセッションに登壇する江郷さんに会いたいけれど、福岡だから会うことがなかなか難しかったことです。交流会に誰かに会うために行くのではなく、会いたい人が交流会にいるから参加するのならアリかな、と思ったわけです。

「あ!行ったら絶対いい感じ!」と閃きが走ったときには格安航空便のチケットを買っていました。〆切地獄と〆切地獄の間の土日をスポンと抜いた交流会。計画性ゼロですが、腰の重い私を突き動かしてくれたきっかけに感謝しています。

「ステップアップ」の選択肢

赤坂太一 on Twitter

スタート! #ライター交流会

ということで参加した福岡ライター交流会は、ヨカラボ天神という居心地の良いコワーキングスペースにて開催されました。内容は大きく分けて「ピッチ」、「トークセッション」、「自己紹介(交流)」の3つのタイムがあり、テーマは「いちライターからステップアップの道。編プロ、チーム請け、法人?」です。

ユウミハイフィールドさんによるピッチ「これからのライター図鑑~小さな本屋さん編~」

福岡で本屋を営みながらライター業を行うユウミハイフィールドさんのピッチは、ライターとしての生存戦略の可能性を広げてくださる内容でした。個人的に特に心に刺さったハイライトは下記です。

  1. 個人事業主としての仕事の限界を感じたとき、どう生き残るか本気で考えた
  2. 自己投資として東京に月1で通い、人と会うことで選択肢を増やした
  3. 本屋を営むと決めて、法人化して融資を受けた
  4. 本屋がコンテンツとして先立つとSNS発信やコミュニティが自然と生まれる

1については今まさに私も直面している課題で、「ライターとしてどうなりたい?」という問いより、「幸せになるためにどう働き、どう生きたい?」という問いのほうが近いと感じていたため、ユウミさんの生き方やその後の展開にはハッとするものがありました。

また、ユウミさんに対して尊敬する部分は「これがいい」と思ったあとの行動力とスピード感、シナジー効果の作り方です。ひらめいた後につながる一線が見えている方のお話を聞けて、刺激になりました。

宮脇淳さん×江郷路彦さんによるトークセッション

有限会社ノオト代表取締役の宮脇さんと、株式会社イージーゴー代表取締役の江郷さんによるトークセッションでは、「法人化のきっかけ」、「編プロの将来・展望」などの項目ごとにエピソードを話してくださいました。印象に残ったお話は下記です。

  1. 法人化はひとつの営業手段、勢いも大事
  2. リーマンショックのあおりを受けて業界そのものが厳しかった時代もある
  3. 広告の仕事からリレーションシップを重視する仕事へ舵を切った
  4. (ライターに対して)もっと図々しくいけ!熱量を込めて書いてほしい!
  5. ベテランライターの違いは、読者が求める文章を書く『勘』があること

長年編集業界におり、みずから法人化の道を選んだお二方は、業界の山谷やニーズの変化、ライターの変容などをとてもわかりやすく話してくださっていました。ライターに対していただいたアドバイスについては、自分が未熟なことを悔しく、恥ずかしく思いつつ、さっそく実践してみています。似た経歴を持ちつつ仕事の仕方は全く違うお二方がトークを繰り広げることで、聞き手側が「こんな考え方もあって、どっちも正しくて」というふうに、自分と照らし合わせてアレンジできるセッションだったように感じます。

自己紹介(と少しの交流)

参加者の自己紹介では、多種多様な働き方やバックボーンを持つライターがいるんだな、と改めて感じました。他業界からご参加されていた方もいて、逆に自分も異業種の人が集まる場に行ってみようかと考えるきっかけをくれました。

懇親会で触れたざっくばらんな仕事話

赤坂太一 on Twitter

福岡 #ライター交流会 vol.2 の懇親会ですよ

懇親会ではおいしい海鮮料理をいただきつつ、できる限り多くの方とお話させていただきました。それぞれのお話を振り返ると、本当に面白い話が多くて。いくつかメモしておきます。

  1. 取材ネタになる「イベントを主催する方」とのネットワークを大切にしている
  2. 旅行系記事は写真が命!写真を撮れるライターは強い
  3. ちょっとしたことでも記録し続けるとそれは価値になる、根気強く記録し続けよう
  4. 地方だからこそできるプロジェクトのポイントは土地、移動性、テレワーク

初九州だったので、各県の地元あるある話やローカルネタを教えてくださったのもとても楽しかった。同じ日本なのに、東京も札幌も、そして福岡もこんなに違うんだなと改めて感じます。飛行機で数時間の距離に全く違う文化があるって、素敵だなと、笑いながらお酒が進む夜でした。

朝まで呑んで笑って帰り道

そして、まあ、二次会、三次会、四次会……と行ったわけですが、ひとつ謝りたいことが。私、宿泊先決めていなかったんです。そう、あまりに勢いで飛行機を予約したものだから、ホテルも何もとっていなくて。そんな私を気遣って、朝まで呑んでくれた赤坂さんと次郎さんに感謝しかありません。忙しい中、そしてお疲れの中対応してくださって、本当に、本当にありがとうございました。

二次会では、神代さんが福岡と札幌で往復書簡をしようと提案してくださったことがとてもとても嬉しくて。こんな新しい企画がまさか初対面で生まれるとは……と驚きつつ、さっそくnoteでその下書きを書いています。遠い地にそういう人がいることって、本当に素敵だと思う。

あと、ここまで触れてきませんでしたが、今回の交流会ではもともとSNSで仲良くさせていただいていたライター仲間の皆さまにも会えました。同じ北海道は北見市から遠征してきていた髙橋さんや、熊本から参戦していた桑原さんは今夏東京で会って以来の再会。また楽しく酒を呑めて本当に嬉しかった。同じくSNSでお世話になっていた秀徳さんは初めてお会いしましたが、椎名林檎好きの私を聖地に案内してくださいました……ありがとう。

深夜の警固で、小さな屋台で肩をぎゅうぎゅうと寄せながら、笑って食べたとんこつラーメンの味は本当に忘れられません。ついでにおいしいからと勧められて食べた焼きラーメンも(私、あの晩一人前の夕飯をたいらげたあとに追加で二人前のラーメンを食べていたのね……胃袋が宇宙……)。

福岡のおいしいものや行くべきところについて、たんまり教えてもらいました。空港行きの電車まで見送ってもらったとき、また絶対に来ますと心から誓いました。こんなにもあたたかい“交流”なんて想像もしていなかった私は、恥ずかしながらちょっと涙ぐんでしまいました。

ライター交流会が気付かせてくれたこと

福岡まで飛んで参加してきたライター交流会は、知識が増えただとか発見があっただとか、再会が嬉しかっただとか、全部ひっくるめて確かなのですが、一番は楽しかった。本当に、本当に、楽しかったです。行けてよかった。そして、福岡が好きになりました。

自分が知っている人や、知っている場所、知っていることの中で生活することは悪くないし、そのほうが疲れないのも確かです。でも、たまにこうして全く知らない人や知らない場所と触れ合うのもいいですね。そして、今の自分ならこの出会いをちゃんと生かせるんだなと今回の交流会は気付かせてくれました。

最後に、今回出会えた人や言葉の中で私の次につながるものをくださったのが、ユウミさんの「札幌で交流会をするときは呼んでくださいね!福岡から行きます!」の一言。

私が今回福岡の交流会でいただいたあたたかさや発見を、自分の住んでいる札幌でも生み出せたらいいな。それが私の次の目標です。はてさてどんな風にしようかなあ。いろいろな方に相談をしつつ、進めます。流れに身を任せた新しい挑戦も、きっとライター交流会がくれたものです。主催の赤坂さん、素敵な機会をありがとうございました

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