Job Lifework

フリーランスライターが2拠点生活を始めた実体験とメリット・デメリット

投稿日:

2拠点生活はじめました

2018年10月、10年間住んでいた東京を離れ、生まれ育った札幌に引っ越しました。東京には月に1度出張する予定です。

Uターン・フリーランス・2拠点生活

並べるといかにも今っぽい働き方をしているし、なんて不安定な生き方をしているのだろうと自分で笑ってしまいます。ただ、「こういう働き方したいなあ」と考えていても「無理なんじゃないか」と不安になっている人には、私が元気に幸せに生きることで少しは勇気を与えられるかなと感じています。

今回は、私が2拠点生活を始めて感じたメリットとデメリットを実体験を交えて書いていきます。

誰かの人生の大きな決断にわずかでも影響を与えるかもしれないので、ありのままを記します。先程並べた「Uターン・フリーランス・2拠点生活」のどれかに興味を持っている人は、どうぞご覧ください。

2拠点生活はユメマボロシではない

私の場合、東京と札幌を行き来するのに使う手段は飛行機です。出張中の仕事はMacBookAirですべて進めており、モバイルWi-Fiを持ち歩いて電車や店内でも働いています。宿泊先は今のところ頼れる身内に相談していますが、今後は都内にシェアオフィスを借りることを検討中。

可能です。全然、不可能じゃない。実際やってみて思ったよりもストレスはなく、むしろ「仕事に行くのに旅行みたいだぜ」と楽しんでいる節もあります。では、メリットとデメリットを比較していきます。

2拠点生活のメリット

月々の固定費が安い

一見移動にかかる費用が高いように感じるかもしれませんが、拠点にする地元の住環境や食費が安いので月々の固定費が下げられます。住む場所にもよると思いますが、私なんて近所のKさんが畑でとれた野菜をあふれるほどくれたおかげで一冬は持ちそうです。冷蔵庫に収まらないって?大丈夫、雪の中で保存するから。

それから、家賃は雲泥の差です。東京とどこかで比較するならば、確実に抑えられると思います。私の住む地域は、東京の狭いワンルームの家賃で新築2LDKが借りられます。

無駄遣いが少なくなる

これは住む場所の選び方によりますが、ほとんどの場合は東京より遊ぶ選択肢が少なくなると思います。交際費がかからないというより、かけられない。私は東京にいるとついバーで飲んでしまったり、ふらっと映画見に行ってしまったりとお遊びが絶えなかったので、節約できてありがたいです。

緊急案件には駆り出されない

スピーディかつ非人道的な打ち合わせだの呑み会だのへの誘いは一切声がかからなくなります。スケジュールのハンドリングがかなり楽になりました。私は断れない性格ですし、行けるときは行っちゃう人間なので、物理的な距離に救われます。

2拠点生活のデメリット

ドタキャンやスケジュール変更に弱い

先日、取材を1週間前にキャンセルされました。でも、もう飛行機キャンセルできないんです。新幹線などで対応できる地方ならそこまで手痛くないかもしれませんが、都内より移動時間がかかるぶん、やはりつらいものがありますね。数日前に入るスケジュールにも臨機応変に対応できないので、今後それがどのように仕事に関わってくるか不安です。うまくやろう。

状況を理解してもらえない

2拠点生活ってまだ一般的ではないのかなと思います。言葉で説明しても、実際どういう生活なのかはあまり理解してもらえていないことがほとんどです。移動にとても時間がかかっている、どうしても電話がつながらない時がある、そもそも今近くにいない。そういう諸々を緊急事態の時に伝えて、「えっ!?」という驚きとともに受け入れられるのは、少し申し訳なくなります。

生活の流れを定期的に変えるのが大変

例えば冷蔵庫の中を急いで整理して出張したり、郵便物の受け取りが難しくなったり。それと、私の場合は東京と札幌で温度差があるので、出張に行けば暑く、帰れば寒い。旅行なら一過性のことですが、これが繰り返しているとエネルギーを消耗します。

Uターン✕フリーランスの鍵を握るのは「人」

「Uターン」という言葉をGoogleで調べると「Uターン就職 年収」などの予測がわらわらと出てくるので、きっとUターン就職で生きていけるのか不安な人がたくさんいるのだろう、と思います。

ただでさえリスキーだとわかる判断に、さらに「フリーランス」という不確定要素をのっけた私……。今はまだ始めたばかりなので「大丈夫!」とか安易に言えないのですが、実際に引っ越してみると見えてきたことがあります。その体験を含めて、メリットとデメリットをご紹介します。

Uターン✕フリーランスのメリット

報酬は東京価格で、生活費は地方価格

正直、地方の労働賃金は安い。けれど、フリーランスなら東京のお取引先とのお仕事を続けながら地方に住むことができるので、おそらく余裕のあるマネープランが建てられます。Uターンした人たちが一番苦しいのは、都心の月収を知っているうえで地方の月収になると、不安を感じたり、モチベーションが低下したりするのだと思います。フリーランスである程度収入を安定させられているならば、月収が変わらないまま移住できることは精神的な安定にもつながるでしょう。

都心に遊びに行ける、働きに行ける

Uターン就職経験者の方の実体験を見ていると、情報量やスピードの差で物足りなさを感じてしまう人が多いようです。フリーランスならスケジュールは自分で調整できますし、PC1台で仕事ができる職種であれば、どこに行ったって働けるし、遊べます。地方に束縛されることなく、自分がインプットしたくなれば都心に戻れるのです。

そういう意味では、就職先を探すよりもフリーランスとしてのほうが、Uターンは心が軽いのかもしれません。(自分が何らかの個人事業主になるスキルセットを持っている場合ですが)

Uターン✕フリーランスのデメリット

仕事の総数が少ない

東京の職種の多さや案件の数を知っていると、地方の仕事の総数はやはり少ないです。ただし、これはあくまで引っ越して間もない感想なので、よりリサーチをしながら人脈を広げていけば、潜在している仕事を見つけることができると思います。そのためには、まず足がかりとなる人がいなければ話にならない。積極的に人と出会える場所に顔を出そうと思います。ここが、なかなか難しいところだと感じています。

近隣の住人にはいまいち理解されない

「やあ〜戻ってきたのかい、大きくなったね!」と温かい歓迎を受けられるので本当に嬉しいのですが、「東京に頻繁に出張するけれど家で仕事をしていて…」と説明してもほぼ理解されません(そりゃそうか)。ライターという職業もほとんど正しく伝わりませんでした。幸いあまり干渉されることのない優しい地区なので問題ありませんが、場合によっては「この子、どう生きているのかしら……」と詮索されることもあるかもしれません。

その他、将来のことを考えると見えてくること

両親のそばに住む選択を、今できてよかった

そろそろ両親の老後のことなども考え出す年ごろなのですが、もし両親と距離が離れていたとして、東京の激務に追われていたら、二度と戻らない大切な時間を無駄にしてしまったかもしれません。

今、自分がこうして地元に戻っていれば、本人たちが望まない形でのケアや移住を強いる必要もなさそうです。あまりできた子どもではないけれど、少しでも恩返しがしたいという気持ちを形にするための環境を先に整えられたのは、本当に良かったと感じています。

拠点を構えるって、大事

私は東京に住んでいた10年間、通う場所に近いところを転々と引っ越してきました。通勤ラッシュのストレスを考えると遠くから出勤するのが苦痛で、多少家賃が高くても都心に住む選択をしていました。

ただ、移ろいゆく自分の生活スタイルに合わせて拠点を移せば移すほど、家賃は高くなり、過去に関わるものを整理することで自分のアイデンティティが薄れ、家具やら家電やらを買い替えて出費が膨れていきました。あまりメリットがなかったように思います。そして、住まいに対する愛着もないので、「自分」を会社や外にいる姿に見出したくて、必死にアピールしていたようにも感じます。

ひとつ拠点を構えた上で自由に動き回ること。そうすることで、自分が大切だと思っていた匂いや思い出は蓄積することができて、利便性と刷新され続ける時間から距離を置くことができる。いつだって落ち着いて帰れる場所があると思って、休める場所があると思って働ける。

これがいかに大切なことかは、自分が2拠点生活という選択をとって初めて気がつきました。多少不便でも、自分を置いておける拠点って大事だなと思います。

これから2拠点生活やフリーランスとしての生き方を考えている人へ

そんなわけで、私はUターンしつつフリーランスとして生き、2拠点生活を始めています。

今の所、こんなブログを書くくらいには安定しています、大丈夫です。でも、数年後にはヒーヒー言いながら東京に戻っているかもしれません。まあ、それでもいいじゃんって思っています。これを読んだ人から「じゃあ私もできますか!?」って言われたらそんなの保証できないですが、「やりたいけど不安」なら一度試してもいいんじゃないかと、思います。

ただ、この生活を始める前にはとても悩んでいて、「何が自分の幸せなんだろう」、「どう生きたいだろう」って考え続けていました。その結果、もう東京にこだわる必要はないなと思ったし、会社員に戻る必要も自分にはないなと決断したし、それでも東京にアクセスしているほうが楽しいなと思ったから、この生き方を選びました。

「…ぜんぶつないだら、かなりトリッキーな生き方なのでは…」と臆病な私は思いましたが、一度見つけたらやってみよう精神で飛び込んだ次第です。もしもそういう覚悟があるならば、ぜひ。

実際、楽しいです!悶々とし過ぎて書けなかったブログもこうして書けたし。

またいろいろ、仕事以外のこのブログでの記事も発信していきたいと思います。宿木雪樹を今後とも、なにとぞよろしくお願いいたします。

-Job, Lifework
-, , , , , ,

Copyright© Reap , 2018 All Rights Reserved.