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「編集」とは?書籍「編集者・ライターのための必修基礎知識」から学んでWebコンテンツの編集を考える

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編集って何なの?Webコンテンツの編集に携わって疑問が深まった

編集しているのか、わからない

文章に関わるなかで、“編集”と名のつくお仕事をいくつか任せていただき、“編集”に定義される仕事の振れ幅が非常に大きいということに驚きました。

ときに、「これって編集できているのかな?」と疑問に感じるものもありました。その答えが知りたくて、基本から学びたいと強く思うようになりました。

編集の定義が知りたいので、本を購入

尊敬する編集の方にお伺いするのも手ですが、個人の経験則に基づくレクチャーだと知識が偏ってしまうかもしれません。

今回は、できる限り一般的な基本が身につけられる本を探しました。教科書として選んだのは「編集者・ライターのための必修基礎知識」です。

なかなかボリュームのある本なので、各章ごとに自分の経験や考えと照らし合わせ、「編集」について考えていきます。

編集とは?その定義を明確に

「編集者・ライターのための必修基礎知識」は10章から成る一冊なのですが、今回の記事では「編集」の定義を扱う第1章に焦点をあてます。

編集者はP/D/AD/ADの4つの役割を持つ

「編集者・ライターのための必修基礎知識」のなかで、編集者の役割は「P(プロデューサー)」、「D(ディレクター)」、「AD(アシスタントディレクター)」、「AD(アートディレクター)」の4つと記されています。出版物を例にとることを前提とした定義ではありますが、Webコンテンツをはじめとした別の媒体での編集もこの考えが適用できるでしょう。

それぞれの役割は、簡単に伝えると下記のようになります。

  1. プロデューサー…企画/プレゼン・予算獲得/キャスティング
  2. ディレクター…進行管理/校正/クオリティチェック
  3. アシスタントディレクター…リサーチ/各種事務・雑用
  4. アートディレクター…デザイン企画/素材収集/デザイン校正

並べただけでも多種多様な能力を求められることがわかりますね。もう少し噛み砕いて考えていきます。

情報・ヒトを適切な答えに導くこと

4つの役割を担うために大切なポイントは、あらゆるヒトや情報を集め、方向を指し示すことだと思います。

「編集者・ライターのための必修基礎知識」では「この編集者のためなら」というモチベーションを高め、ライターやクリエイターの仕事を円滑に運ぶことも編集者の能力であると述べており、人脈の大切さが語られています。

また、「AD(アートディレクター)」の役割ではデザインに対する知見やセンスも求められており、「P(プロデューサー)」としては時代にあったテーマや流行を感じ取るための情報収集も大切だと言われています。

したがって、良き編集者であるためには広く深く(なんと欲張りなことでしょう……)ヒトや情報と接していることが必要です。そのうえ、適切な方向にそれらを導いていくマネジメント力も備わっていなければなりません。

感じていた疑問への答えと、見えた課題

この章を読んだことで、私が仕事を通じて感じていた疑問の答えは見えました。私がいただいていた“編集”の仕事は、本来定義される編集のなかの「D」「AD(アシスタントディレクター)」の一部のみ担うもので、全体を俯瞰して導いていくポジションではなかったのです。それが悪いとは言いませんが、編集であるにも関わらず全体を見ることができないもどかしさの答えは、ひとつ出たように思います。

そして、本来の定義に沿った“編集”として自分が機能するためには、「P」の能力が足りていないこと、人脈や情報の集積が不足していることも感じました。明確な目標ができたところで、改めて精進します。

編集者に求められる「A」「B」「C」

相反する3つの顔を持つ職業

編集者・ライターのための必修基礎知識」の中で、もうひとつ編集者をあらわす軸として紹介されているのが、「A(アーティスト)」、「B(ビジネスマン)」、「C(クラフトマン)」です。

作品を最高の状態に保ち続けるビジョナリーなアーティストの顔と、仕事として収益を意識しながら動くビジネスマンの顔と、職人としてものづくりに携わるクラフトマン(職人)の顔をバランスよく持っていることが大切である、と本書では説いています。

そんなことは不可能!ではないかもしれない……?

最初に読んだときは「ええ!そんな器用なことできないよ!」と思いましたが、よく考えてみると、これって自然かも。

ひとつの顔を純粋に持っているひとはその道でのプロフェッショナルを目指していくことが一番しっくりくるでしょうが、多くのひとはさまざまな顔を持っているように思います。それはアーティスト、ビジネスマン、クラフトマンに関わらず、無数の顔がそれぞれの個性に紐付いているでしょう。

アーティスト、ビジネスマン、クラフトマンの顔を使い分けながら仕事に取り組めるなら、ひとつの顔に頼らなければならない仕事よりも、バランスが良かったりして。そんな可能性も感じました。

編集者の役割は「P/D/AD/AD」、志は「A/B/C」

今回は「編集者・ライターのための必修基礎知識」の1章から内容を抜粋しつつ、編集者の定義について考えました。この1章を読んだだけでも、私のなかでは編集という仕事に定義と線引きができたので、実りがありました。

プロデューサー、ディレクター、アシスタントディレクター、アートディレクターとしての役割を総合的に担えるスキルを身につけること。そして、アーティスト、ビジネスマン、クラフトマンの顔を使い分けること。

目標がひとつ明確になったので、次に進めそうです。「編集者・ライターのための必修基礎知識」については、引き続き他の章についても今後記事で取り上げていく予定です。興味のある方はぜひご自身でご一読を。おすすめです。

編集者・ライターのための必修基礎知識

一見無関係に見えるものを組み合わせて大きな意味を持たせる。難しいことを、やさしくする。やさしいことを、深くする。深いことを、もっと面白くする。編集の技術・発想法は、すべての仕事の現場で役立ちます。124項目の学ぶべき編集術!

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